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河口湖ろうそく能十周年
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河口湖ろうそく能 十周年が 無事に 終わりました。 十年続けさせていただいたのも、このろうそく能という公演を一から作り上げた、たくさんの方々。観に来てくださったお客様方 そしてこのろうそく能に協力してくださった先生方のお力添えと思っております。本当に本当に有り難うございましたm(__)m
河口湖ろうそく能は、常在寺というお寺の本堂の中に敷き舞台を作り、この写真の様な所で演能しております。この状態で暗くして、舞台の周りにろうそくが灯ります。普通の能舞台は舞台と客席の間が離れておりますが、此所は全然離れておらず、近すぎる位間近にご覧になれる舞台です。ミュージシャンのコンサートに例えれば、広いコンサートホールではなく、ライブハウス感覚です。舞台の高さ的にも、普通の能楽堂の舞台は お客様の目線の高さ、もしくは少し上なのですが、此所は 舞台と客席が同じ高さです。(目線は上からです) 舞う側にとっては、能の命でもあります摺り足が完全にお客様に見えますので、粗がみえてしまう 物凄く恐ろしい舞台です (もっともっと精進して頑張らねば!!) ですからこの様にお客様と演者が近い舞台というのは お互いがいろいろと勉強になる舞台でもあると思います。
今年の十周年の演目ですが、まず第一部に下掛宝生流ワキ方家元で人間国宝の宝生閑先生にワキ方についてのお話をしていただきました。過去には、面打ち師橋岡一路先生、山口能装束研究所所長山口憲先生、お狂言については大蔵流狂言師山本家当主山本東次郎先生、装束の着付け観世流梅若、角当行雄師、山崎正道師、小田切康陽師、鼓の話大倉流小鼓方十六世宗家大倉源次郎先生、能の舞については観世流梅若五十六世宗家梅若六郎先生、笛の話は森田流笛方松田弘之先生に講師をしていただきました。この様に、各専門の先生方に専門的にお話をしていただく事によって、専門的な知識を解りやすく聞かせていただく事ができます。そして第二部にろうそくに灯が灯され、今回は私が、熊坂のお仕舞をさせていただきました。この狭い空間の中で薙刀を使い飛び出す絵本や3Dの様にお客様に感じていただけるように舞わせていただいたのですが、皆様にはどのように感じられましたか…そして、お狂言は二人袴の演目!!いつもは若手の則重さん則秀さん達にお願いしているのですが十周年の記念という事で山本東次郎先生、山本則俊先生が出演してくださいまして、客席からはどう表現してよいやら…かなり、凄い笑いがこだましていたのを舞台裏にて(私達も一緒に笑い乍)聞いておりました。そして能は私の父、角当行雄が融の演目を勤めさせていただきました。風情の趣一杯のこの演目をおワキ方の宝生閑先
生にお付き合いいただき、ろうそくの灯火の中で幽玄の世界をお客様お一人お一人に感じていただけたのではないかと思っております。
またまた宣伝になりますが、同じような舞台に 川崎能楽堂がございます。
今年は6月14日土曜日演目は
第一部12時始 三輪 二段神楽 彩色 シテ角当行雄
第二部15時半始 通小町 雨夜之伝 シテ梅若六郎 ツレ角当直隆 でございます。
今回この川崎能もろうそく能にて演能いたします。
よろしくお願いいたしますm(__)m 最後に河口湖ろうそく能楽屋スナップ写真!!そのうち対談に出ていただきますが 同期の桜!? 悪友!!? 私が、リスペクトする能楽師の一人!!銕仙会に所属している 馬野正基さんです。先にお名前だけこのブログに載せさせていただきましたが、研修会の同期生でして、今でもよい関係を続けさせていただいているお
一人です。詳しくはまた次の機会にm(__)m

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by kakutou-noh-actor | 2008-05-19 17:07 | 演能後に思うこと…と
能と芝居のコラボ 大原御幸異聞
b0136198_18122699.jpg先日5月9日に大阪 国立文楽劇場にて、大原御幸異聞という 能と芝居が融合した舞台の再演があり、私もツレの阿波の内侍役にて参加させていただきました。能監修は私の師匠の梅若六郎師 脚本・演出に土井陽子先生 能の シテ 建礼門院役に梅若晋矢師。 もう一人のツレ 大納言局に、後輩の松山隆之。 b0136198_1813465.jpgそしてこの曲 大原御幸の 中心に位置する大役に前回このブログにでてもらった 味方團と初回に写真だけ出てもらった團の後輩田茂井君2人の師匠!! 林喜右衛門先生が ツレの後白河法皇 を演じられました。團 、田茂井お2人は 今回 地謡に 参加してました。 そして 芝居方は たった1人!! 映画 テレビドラマ 舞台 などに活躍していらっしゃいます。 俳優 山口馬木也さんが 大原の寂光院にて 樵として生活して密かに建礼門
院に想いを寄せている。 実は 壇之浦の平家と源氏の合戦にて 海に沈もうとする 建礼門院を 熊手にかけて引き上げ助けた張本人!源氏方の武士 渡辺源五馬允眤役にて出演されました。去年 東京にて この舞台がありました。私が参加させていただいて思いましたのは、一言 面白い!!(偉そうですが…) そう思いました。舞台の中心で 大原御幸の能が進行していて、その周りで 馬木也さんの芝居が 能に入り込む訳でもなく しかし、 一体化しているというような 一粒で二度美味しいような感じでして、能を見た事がない お客様でも 馬木也さんがまわりで 一つ一つ説明してくださるように 芝居が展開していくので、判りやすかったのではないかと思いました。合間に馬木也さんとお話させていただきましたが、馬木也さん的には 能に対して自分の芝居が邪魔していないか!?というところが気がかりだったと仰っていました。自分の台詞の声と能の謡の声の圧(あつ)が違うから それをどうやって 合わせればよいのか!?とか…
b0136198_1815753.jpgいやいや 馬木也さん!凄いっす!皆 感心してました!! 確実に能に 溶け込んでいらっしゃいました!お囃子事のすぐあとの台詞のタイミングや 能の謡の合間の台詞のタイミング かなり勉強されたのでしょう。凄い!(なーんてプロの俳優の方に向かって失礼ですね…すみませんm(__)m) 私は前々回の山本兄弟に凄いよね!って話をした 台詞の事を馬木也さんにも話しました。やはり 台詞の覚え方は 全体的な 話の内容を頭に入れ、繋いで行きながら 覚えていくやり方は一緒でした。しかし 芝居もお狂言も台詞のタイミングが 変則の また変則なタイミングでしゃべらなければ いけなかったり… まだまだ 未熟な私には 未知の世界の様な気がします。それから宣伝になりますが、河口湖の常在寺にて5月16日金曜日に 第十回 河口湖ろうそく能がございます。この会は蒼能会の方々と私の父 角当 行雄が 若手の能楽師とお客様が 共に勉強する場 というコンセプトで始まった会です。毎回 一部に 能に関するあらゆるジャンルの講師の先生に来ていただき、専門的な話をしていただき、二部に ろうそくに火を入れた後に お狂言 お能を 演能いたします。今回は 十周年を記念いたしまして、一部に 人間国宝で下掛宝生流ワキ方の 宝生閑先生に来ていただき、お話をしていただきます。 二部の お狂言には 十周年の記念にと 大蔵流狂言方山本家ご当主 山本東次郎先生 山本則俊先生 そして前々回にブログに出てくれた 山本 則重 則秀兄弟 (彼らは 則俊先生の ご子息です)の皆様が 出演してくださいます。お能は 第一回から第九回まで 私が勤めさせていただきましたが、今回は 私の父 角当 行雄が 融という曲を勤めさせていただきます。おワキは 宝生閑先生が引き続き勤めてくださいます。私は二部の初めに 薙刀を振り回す 熊坂という曲の 仕舞を舞わせていただきます。舞台上がせまいため、暴れる曲があまりできませんので 今回 お仕舞でと選曲いたしました。盛りだくさんの内容でございます。是非とも皆様 いらしてくださいませ。よろしくお願いいたしますm(__)m
そして 次の日の土曜日は、成田山新勝寺薪能にて、翁 弓矢立合 梅若六郎師 梅若靖記師 梅若晋矢師 のツレ 千歳のお役をいただいております。
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by kakutou-noh-actor | 2008-05-14 18:11 | 演能後に思うこと…と
同期の桜 味方團
こんにちは。今回は京都の 林喜右衛門先生門弟の味方團さんです。(だんではなくまどかと読みます。) b0136198_23503970.jpg
私、やっと iCレコーダーを買いまして、毎回出来るかわかりませんが、今回は会話をなるたけそのまんま活字にして、お伝えいたします。
團とは内弟子中からの付き合いでして、京都に寄せていただくと、よく食事に行き、能の話からくっだらない話をしたりして、付き合ってくれる1人です。
今回、能に関しての話もふんだんにありましたが、その他の読まれる方に、笑いが伝わるかは 分かりませんが、面白い系の話をのせたいと思います。

直隆 「團と話す様になったきっかけで憶えてるのは、内弟子の頃、先生に付いて、京都の会に行った時に 観世会館の廊下に立っていると、横から 電柱みたいにでっかい奴が(團は背が高くヒョロッとやせ形の体型なので)寄ってきて…團(笑)
直隆「*/%$:!やん」 みたいな風に、良く言えば気さくに、悪く言えば 気安く話しかけて来たのを憶えてんねん。それからだね」
團 「直ちゃんがさっき電柱みたいなのが寄ってきたって言うてたけど…」
直隆 「なんで お前 天ぷらに(つゆ)つけないの?」團 「俺 塩やねん!」
直隆 「…ハー 。お前やらしい… 」
團 「何でやらしいねん(怒り)で…六郎先生の事、話をしてて、先生って怒らへんやろ?言うて話したのを憶えてんねん。 したら、直ちゃん『 そんな事ねえよ!うちの先生怒ったら すっげー恐ぇ んだぞっ』 て言ってて 」
直隆 「こっちが震え上がる感じやで(・・;)))」
團 「で、喋ってる時にな、そのちょっと前にセンチュリー買わはって あれは 先生が欲しくて買わはった車やって言うてて」
直隆 「あープレジデントだろ」b0136198_23505866.jpg
團 「『こないだぶつけちゃったんだよっ、で…スゲー怒られてさぁ 』って言うてて」
直隆 「いや あれは 怒られなかった 」
團 「ほんま?スゲー怒られたって聞いたで」
直隆 「いや 先生は怒りを越して (肩を落とされた感じで) ガクーッて」
團 (笑)
直隆 「あの時それまで初代のセドリックシーマだったんだけど、車の大きさ全然違うじゃん
團 「デカイもんなぁ」
直隆 「で、その頃よく停めてた駐車場があって、そこは出入口のすぐに壁があって 車をそこから出す時に シーマの車幅感覚でスピード緩めずに出たら…グワシャ!!!って」
團 大爆笑d=(^o^)=b 直隆 「で しばらく、んー 確か5分位 そのまま停めてて…絶っ…たい嘘っ…(>_<) って
團 大爆笑d=(^o^)=b
直隆 「絶っ…たい当たってへんって… でドアを恐々開けようとしたら… 開かない…
團 大爆笑 「そこまで豪快に当たってた訳?」
直隆 「いわゆる 前から後ろにグッと…ずれてた
團 「でも あれしばらく乗ってはったなぁ」
直隆 「だって直してもらったもん
團 大爆笑 
直隆 「あれは本当に怖かった…」
團 「そん時言うてたやん。 すっげー怖かったんだ。ぞーって」
直隆 「ちゃうわいっ 先生の恐い時は お稽古の時だって!」
團 「俺、それとつながっててん。京都観世会で先生いらしてて、楽屋入られて、廊下で直ちゃん その話しだして… こいつ オモロイやっちゃなぁ。と、その後に研修会やな!?本っ当に騒がしいメンバーやったなぁ」
直隆 「本っ当に騒がしかったぁ 」
研修会同期メンバー
銕仙会 馬野正基
観世会大西礼久 藤波重孝研能会 梅若紀長
大槻家 武富康之
梅若会 鷹尾章弘 と私 林家 味方團 などなど順不同敬省略
直隆 「楽屋でワイワイ騒いでて」
團 「すると 襖がスーッと空いて… 」
團 「係りの先生が顔出して… 」
直隆&團 「『もう少しお静かに』 って 」 (^○^)W大爆笑
直隆 「でも なんだかんだ言っても緊張はかなりしたよね!!…楽屋はおもろかったけど」
團 「せや 試験の時、直ちゃん、はり扇持って壁向いて稽古してたやん」
直隆(笑)「もう いっぱいいっぱいやったもん… 」
團 「俺がその横で喋りかけたら、『うっせー 喋りかけんじゃねーよ!』って 」
直隆&團 大爆笑
直隆 「とにかく團とかは 囃子のアシライ得意だからいいけど 俺は全然不得意だから…」
團 「『喋りかけんじゃねーよ』って 怒ってたもんなぁ(笑) 」
直隆 「…壁に習ってたんだよ!」
團 「俺も 装束付けの時 皆終わってたら?!って、回りキョロキョロしてたら、面接で 『お前は大体回りを気にしすぎ!!』 とか言われたり…」
直隆 「俺も鬘結った後の 元結の切ったのを 本当は袂に入れないといけないのに 机の上に置きっぱなしにしてたり、汗拭き忘れて ボタボタ汗流しながら その手で 装束触ってたり…あと馬首鬘で、これで ちゃんと付けられたら 凄い!とか言われてるのがあって、自分が試験で付ける装束の中にありませんようにって…」
團 「そうそう 毛のスッゴい多い鬘あった… あと、囃子アシライで掛け声ばっかりに気がいって…ホッ…イヤーッ…イヤーッ…あっ!!俺、謡ちゃんと謡てへん とかなぁ(笑)で皆 終わって帰る時(各々絶対自分は試験通って無いと思ってるから) 又 来年なー って 言って バイバイしたりして 」 大爆笑
店員さん 「あのー もうラストオーダーですけれども…」
直隆&團 「なんや もうそんな時間かぁ」
直隆 「でも、俺らのグループって なんか色んな意味で刺激をお互い受ける人種がそろってたもんなぁ
團 (笑)
直隆 「いい意味で 能に対してもね!」
團 「同じ釜の飯を食った仲っちゅう事でね!今もいい関係が続いてるよね… 」

長くなりましたが、今回はこの辺にて m(__)m

P.S. 味方團のブログです。
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by kakutou-noh-actor | 2008-05-11 12:00 | 対談
山本則重・則秀兄弟とご飯
b0136198_9333217.jpgお待たせしました!! と 又録音機器を忘れ… ではなく、今回は対談ではなく、普通に飯を食べに行くつもりで行った場で 「おー!!この状況も利用しよう!」 と 繋ぎの意味も込めまして のせさせて いただきます。
今回のゲスト?は大蔵流狂言方 山本家の期待の☆の中のお二人!!山本則重さん 山本則秀さん でございます。この二人とは 結構 ご飯に行ったり 買い物に行ったり してまして、年も10位違って世代が 違うのですが、何故か仲良くしていただいております。(これも私が実の年齢より身も心も若い…という事を表しているのでは(笑))
b0136198_9342756.jpg彼らと、どーして何がきっかけで仲良くなったかは、憶えていないのですが、海外公演でよく一緒になり、そこらへんから 仲良くなったように思います。則秀君(則秀君、則重君。何!君呼ばわりしてんすか…気持ち悪い!!とか言わないでください。世間体世間体…)則秀君からもう4、5回聞かされているんですが、「直隆さんの最初の印象で憶えているのは、自分がまだ高校の頃いった海外公演で、行きの飛行機の中で、直隆さんの前の席の人が座席のリクライニングをさげようとした時に不機嫌そうに足を組んで前の人がさげようとするのを足でぐいぐい抑えて 妨げてたのを見て、恐ぇ~って思いましたよ」って…憶えてません…まあ かなり前ですし 私も若かったのかもしれません。内弟子中はやはり いろんな意味で 自分の中でいっぱいいっぱいになってしまう事がありますから… 当時の前の席の方 スミマセンでしたm(__)m 彼らとも 能の話になるのですが、私が前から感じてる事を則重君に話してみました。以下 会話
則重(重) 直隆(私)
私 「 あのさ!前から単純に思ってた事なんだけど、間狂言の時の長台詞やお狂言の曲の中の掛け合いなんだけど、よく あんなに速い間でポンポンと しかも つっかえずに 言葉が出てくるよね!? 僕は芝居も好きで たまに観に行くんだけど その時も 同じ風に思うんだよね!自分が思うに シテ方にはあそこまで間髪入れずにポンポンという間で 言葉をいう所があまり無いから 凄いなぁ~って思う」b0136198_9352258.jpg
重 「でも わからなく なる時もありますよ そうそう止まる事はありませんけど… わからなくなっても 何かしら言葉を言いながら思い出したり…」
私 「凄っ!!! 」
私も先輩である山崎正道さんによく 「謡を憶える時は、その内容と意味合いを考えて繋いでいけばそうそう言葉を忘れる事は無い と何度も教えられました。やはり 山本家の教えがしっかりとこの二人に浸透しているんだ!と深く思いましたし、自分も頑張って更に勉強しなければと闘志が湧いてきました。 世代が違くても、舞台に対する気持ちが 同じ物を持っている人と話しをすると、自分の向上心にもつながるし、こんなに楽しい時間はありません(^○^)
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by kakutou-noh-actor | 2008-05-07 09:28 | 対談
  

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