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八島写真
宮本宏氏・石田裕氏両氏より八島の演能写真を頂きましたので掲載いたします。
無断使用は固くおことわりいたします( ̄- ̄)

前シテ 漁翁角当直隆 ツレ漁夫 川口晃平 ワキ森常好氏
     
     笛 一曾隆之 小鼓 幸 正昭氏 大鼓 亀井忠雄先生
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屋島の長閑なそしてどことなく寂しげな風景を表し(または激しい生き死にの戦
模様を照らし合わせるかの如く)乍シテ・ツレの出。
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塩屋に帰り、そこへ旅僧が宿を借りに来る。1度は粗末な宿と断るが、都の人と聞き
漁翁は宿を貸す事に。敷くものも無いので、シテが扇にて仰ぎそちらへ
お座りください!という型が入ります。
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ワキよりの所望にて八島合戦の様子を語ります。
義経の天晴れな大将ぶり
景清・三保の谷の錣引き
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継信が教経の矢に射られ馬より落ち、忠信に菊王丸が打たれ
両軍は哀れを感じ、戦は終了する・・・
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潮の引く明け方に修羅の苦患が来る!その時に我が名を名乗ろう・・・
と姿を消す
中入り

間 山本則孝
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那須語り 義経・那須の2役を瞬時に演じ分ける
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後シテ
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帰る八島の恨めしや・・・
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弓流し
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されども熊手を切り払い ついに弓を取り返し 元の渚に打ち上がれば
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さればこの弓を 敵に取られ義経は 小兵なりと云われんな 無念の次第なるべし
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今日の修羅の敵は誰そ 何能登守教経とや あらものものしや手並みは
知りぬ・・・修羅道の業により、毎回敵が代わる代わる出てきては戦わなければ
ならない
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すでに日が昇りはじめ、今までの軍勢は鴎の群れ、鬨の声は潮風に変わり、
義経の霊は姿を消す・・・
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by kakutou-noh-actor | 2011-11-11 21:47 | 演能後に思うこと…と
八島をさせていただいて・・・
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念願であった能「八島」終わりました(^o^)v
楽しかった…反面…やはり苦しさも半端なかった印象でした。
まぁ なんでも難しいんですが、今回は源氏方の歩み方が1つの課題でした。
何年か前から親父殿や紀彰先生を初め諸先輩方に 足の運びが細か過ぎる!と言われ続けてまして…(x_x)女物や平家物などはあまり荒くしてはいけないため(中でも大口・半切の物は細かく歩みの種類がありますけど…)まだ良いのですが、源氏物はまた微妙に違う歩みになるんですね。しかも義経となると大将軍として平家方とは違う品格というか、気高さというか…また荒くと言っても 龍神やら鬼・化物とは違う…また、弓流の部分では スローになるのですが、ただゆっくり歩めば良いのではなく、武将としての力強さは表現しなければいけない…
今回は恐れ多くも亀井忠雄先生に大鼓をお願いしました。そろそろ雲の上にいらっしゃる先生にも教えを願って 更なる試練を受けるべきだ!!と先輩の助言があり、お願いしたんですか、本番での先生の気迫にて、弓流の本来の寸法が途中でわからなくなり…1つ前の寸法にて、次の動きをしてしまい…結果間違えてしまいました…
申し合わせでは謡を注意されました。撮った物を聞き返してみると 前シテは 寂しげ だけをただ抑えた感じで謡っているだけで ぼそぼそという感じしか表現できておらず、とても八島(義経)の前シテとは思えない単なる気の弱い老人にしか聞こえませんでした…
玄祥先生にも気の無さを指摘されました。
兎に角 忠雄先生にお願いした事により、まだまだ自分の中の甘えみたいな物が浮き彫りになった気がします(x_x)勿論今まで毎回崖の下に突き落とされていた事は事実ですが、それよりも更に瀕死状態にまで成り下がった気がしました。
ですから 本番までの2日間は悩み、考え、忠雄先生から頂いた 謡いは謡い込まないとダメだ!!という言葉通り謡い込み、当日に望みました。
本番前にも玄祥先生に呼ばれ、(今の自分の力を出しきって)思いっきりやってこい!!そんな簡単には上手くならねーぞ!!というお言葉を頂きました。
なんか忘れていた想いがふつふつと沸き上がってきました。地頭も玄祥先生でしたし、とても勉強になった八島でした。始まればあっという間に終わってしまいました。楽しかった反面同じ位苦しかったんですが…今思うとやはり小書無しの普通の八島をさせていただいてから、すべきだったという後悔もあるんですが(x_x)
前シテの語りからの 錣引き 継信・菊王丸の最後 のくだり は熱が入りました。後シテはやはり全体的に謡い、緩急ある動きに させていただけた感動が入り交じってか、始終熱い物が込み上げてきて、終幕しました。
終わった後は暫く放心状態でした…何人かの先輩には笑いながら「あれっ?何疲れてんの!?」と冗談を言われましたが、玄祥先生がいらして 「疲れたろ!そーだよ、疲れんだよ!あーいう風に全て体の芯からすればいいんだ!」と仰っていました。出来がどーのではなく、心地好い達成感が久々に感じれました。
足をお運びくださいました皆様、そして諸先生方、大変ありがとうございました
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by kakutou-noh-actor | 2011-11-11 19:55 | 演能後に思うこと…と
八島 後場
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先の漁翁が義経の霊と知った僧は、漁翁が 言い残した、よし、常(義経)の憂き世の夢を覚ますな
の言葉通りに夢待ちする。
すると 甲冑姿の義経の霊が現れる。

♪落花枝に帰らず 破鏡再び照らさず…
我義経が幽霊なるが 瞋恚に引かるる妄執にて …
未だに西海の波に漂い 生死の海に沈んでいる。

そうか!?最初この曲は義経の大将面を前面に押し出した、
義経をヒーローに仕立てた作りと思っていました。
ここ 屋島は 義経独断場にて義経1人が光を浴び手柄を立てた場所である反面
ここの功績が仇となり、先に堕ちていく運命を辿る事となる…
自分の実際に死んだ場所ではなく、ここ屋島に地縛霊の様に
魂が怨みとしてくくり付けられてしまったんだ!!
そう考えると 義経をシテにした能はやはりこの 「八島」でなくてはいけないんだ…(^o^)v

イラストは能楽イラストをされているkyoranさんに、猿(私は申年なので(^o^)v)のイメージでとお願いして
直猿バージョンの八島のイラストを作成して頂きました(^∇^)無断使用はご遠慮くださいませ!!

さて クリから 合戦の内容が繰り広げられます。
前場とは別の弓流しの部分が強調されています。

♪元の渚は此処なれや 源平互いに矢先を揃え 船を組み 駒を並べて 討ち入れ討ち入れ
足並みにくつばみを浸して 攻め戦う

ここで力強くもドッシリとした囃しになります。

弓流しの場面です!!
本来、合戦の場面ですから騒がしくスピード感のあるところなんですが、弓を落とす場面を強調する為に
敢えてスーパースローに演出されてるんです( ̄□ ̄;)!!ホント素晴らしく作られてますよね!!お能って!!

ワキ座前辺りにて お囃子に合わせて 右手に持っている扇を弓として、落とします するとスローから現実に戻り
スピード感のある囃しになり、シテの動きもスピードを増し 橋掛の一の松にて 扇を落とした方向を見

♪その時何とかしたりけん 判官弓をとり落とし 波に揺られて流れしに

遥かに流れ行く弓を面にて追います
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義経は流してしまった弓を取り返すべく、駒(馬)を波間に泳がせます。歌舞伎の様に能には
馬の作物はありませんから、両手にて手綱を握る型にて表現します。
平家軍は 船より 熊手や薙刀で義経に襲い掛かりますが、義経は刀を抜いて応戦します。
素働の小書が付くと(3つの小書をまとめると大事という小書になり、本来は一子相伝だったとも!)
この場面は太刀を実際に抜いて熊手を切り払い♪と切る型がありますが、弓流では ありません
(扇を落とした後、流れ足の型もありましたっけ!?)

弓流の小書により、橋掛りを使った型にて、カケリもキリの仕舞部分も替の型があり謡いの緩急があり、
修羅の苦患を更に表現していて、夜が明けて屋島の浦の元の風景に戻る所なども表現されているのではないかと思います。

♪されども熊手を斬り払い ついには弓を取り返し 元の渚にうち上がれば

無事弓を取り返した義経に家来達は…

兼房達は 「なんとも情けない振る舞いを…たとひ千金を費やした弓であろうと、お命には代えられますまい」
と涙を流し申し上げると義経は「いや!!弓を惜しんだ訳ではない」 と

クセ

我はこの合戦に於いて自分を顧みた事はない。しかし武名は志の半ばにも達していない。なのに
この弓を敵に取られ 義経は力の弱い 射手と言われたならば、それこそ無念である。
これなる心持ちにて、弓を取り返したという 武名こそ 末代まで語り草になるであろう

これを聞いた兼房や他の物達も感じ入って涙を流した
知者は惑わず 勇者は恐れない この理通り 勇猛心にて弓を敵に取られまいと 命を惜しんだのではなく、
武名を惜しんだのだ…

すると 鬨の声が上がった修羅道の苦患の時がやってくる

カケリ

修羅道に堕ちた物は繰り返し敵との合戦を余儀なくさせられるという…

今日の修羅道の敵は誰ぞ
何!能登守 教経か!?
なれば手並みの程は知っている!思い出す…壇之浦の闘いを!!

この壇之浦は平家滅亡の場ではなく、屋島にある壇之浦という場所だと後輩に教えてもらった。
崇徳院が怨念にて操作したとも云われている源平合戦!!!壇之浦という地名の繋がりが平家の行末を
暗示していたようで背筋が寒くなる気がします(x_x)
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恐ろしい修羅の苦患 血みどろの戦劇が繰り返され

すると東の空がしらしらと明けてくると 敵と見えていたのは群れる鴎であり、鬨の声に聞こえていたのは
浦風だった。義経の姿も夢のであったかの様に消えていった

終幕
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by kakutou-noh-actor | 2011-11-11 17:17 | 演能後に思うこと…と
  

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