いやいや!今年もあとわずかになりました。皆様風邪など召されていませんでしょうか???
インフルエンザは怖いみたいですからくれぐれも注意しませう!!!
!!!!今月より正式に 六郎先生が名前を玄祥と名乗られます!!!!
今月の21日 梅若会定式納会にて 安達原を勤めさせていただきます(かるく宣伝!)
場所は東中野の梅若能楽学院会館です!
十年前位に一度勤めさせていただきました(安達原と葵上と道成寺の後シテにおワキと戦う祈働という場面があり、道成寺を披く前には必ずどちらかの演目を先生に付けて頂きます)
今回二度目なのですが、恐れ多くも・・・たくさんの小書き(特殊演出の事)を付けて頂きました。(ノ゚⊿゚)ノびっくり!!
黒頭(先月の父の後援会にて 野守を 勤めさせていただいた時にこの小書きを付けて頂きましたが、本来は前シテの里女の着けている鬘を後シテも着けて般若の面を着けて鬼女になりますが、黒頭は黒頭を着けて出てきます。他に型やらが変わります)
長糸之伝(前シテの里女が おワキの所望により 糸車(わくかせわという作り物として舞台上にでます)を使い 糸をよる所作があるのですが、本来は途中でやめたり またよりだしたりするのですが この小書は長い間よります・・・)
急進之出(後シテが早笛にて登場する所の演出です)
・・・と3つも付けていただいております・・・
この安達原、詳しくは詳しく書いてあるものを見てください(笑)簡単に言えば、東光坊の山伏(おワキ)ご一行が廻國行脚中に安達原にて日が暮れてしまい、人里も無いところに、火の光が見えたので そこに宿を借ります。中略・・・家の主が「あまりに寒いので、上の山に木を採りに行き 焚き火をしてあげるから 待ってなさい!しかし留守の間私の寝室は覗かないように!!!」と何度も念をおして出掛けます(中入り)
ここでとても面白いのが間狂言!知ってらっしゃる人はd( ̄  ̄) オワカリ?ですね!!!
ほんとに地謡に座っていてもふきだしそうになります。一種の拷問です。堪えるのにもう大変です・・・しかも今回お狂言が山本家なので かなりヤバイ!と思います。
好奇心旺盛の能力が、里女が絶対に見るな!と何度も念ををおして言った事を不審に思い、何度も見ようとしますが、おワキに主と硬く約束してるので やめて おとなしく寝ろ!!!と言い伏せられます。能力は寝ようとしますが 不審に思う気持ちが強く、というか自分も経験ありますけど皆さんも無いですか?~していいよ!ということはあまり気になりませんが ~しちゃだめ!ということには (-""-;)ムム・・・(-"-;)やっちゃおう!!!みたいな!!!
能力はおワキが寝たのを確認して寝屋を抜け出そうとしますが 寝たと思ったおワキに 「どこに行く!!!早く寝ろっ!!!」「(汗)い・・・いえ・・何者かに連れ去られる夢を見ました・・」とか言い訳をしたりo(*^▽^*)oあはっは(な位腹筋鍛えられますよ!)そんな場面が何度かあります。お狂言は大小前に置いてある閨の作り物の前にて型をしていらっしゃるのですが、型で、後ろにのけ反ってはぶるぶる震える型をされるのですが、僕はこの型がとても可愛らしくお茶目に見えていて、あるとき 山本則重君に聞いてみたのですが、主の閨にタダならぬ気配を感じるという型なんだそうです。
そうしてやっと抜け出し 主の閨を覗きます。ここからがスプラッターホラーです。閨の中は死体など 文章に書きたくない物がごろごろ・・・ こんなとこにいたら自分達も危ない!と怒られるのを覚悟で おワキに知らせます。おワキは能力を叱りますが、ただ事ではないと 閨を見に行きます。このおワキの謡の言葉!昔風の言い回しなんでしょうが、かなりエグイ言葉です。
山伏一行は即座に逃げますが、それに気付いた里女は 凄まじい形相で追いかけてきます。
しかし祈り伏せられて 逃げて行きます。入幕 終焉
今現在数々の能の曲目を作った方はいらっしゃいません。ですから 人によって360度いろんな解釈ができます。それが楽しい面でもあり、我々演者としてはきつい面でもあります。
この里女は最初に山伏を泊めたときから 獲物と見ていたのか・・・
能力が覗かなければ 鬼女にはなっていなかったのか・・・(それじゃあ 安達原は能になってないか・・・)
現代のホラーに通ずる要素がたくさん入ってますよね!{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~
とまあこんな感じのお能です。
当日は初番に山村庸子さんの「巻絹」梅若晋矢さんの「芭蕉」があり、最後の演目が私角当直隆の「安達原」です。年末でお忙しいとは思いますが、足をお運びいただければと思います。
何卒宜しくお願い致します。
12日は金曜日は名古屋能楽堂にて、石橋の小獅子(赤)を勤めさせていただきます。親獅子は六郎改め玄祥先生。もう一匹の小獅子は京都の田茂井廣道君です。
では また
インフルエンザは怖いみたいですからくれぐれも注意しませう!!!
!!!!今月より正式に 六郎先生が名前を玄祥と名乗られます!!!!
今月の21日 梅若会定式納会にて 安達原を勤めさせていただきます(かるく宣伝!)
場所は東中野の梅若能楽学院会館です!
十年前位に一度勤めさせていただきました(安達原と葵上と道成寺の後シテにおワキと戦う祈働という場面があり、道成寺を披く前には必ずどちらかの演目を先生に付けて頂きます)
今回二度目なのですが、恐れ多くも・・・たくさんの小書き(特殊演出の事)を付けて頂きました。(ノ゚⊿゚)ノびっくり!!
黒頭(先月の父の後援会にて 野守を 勤めさせていただいた時にこの小書きを付けて頂きましたが、本来は前シテの里女の着けている鬘を後シテも着けて般若の面を着けて鬼女になりますが、黒頭は黒頭を着けて出てきます。他に型やらが変わります)
長糸之伝(前シテの里女が おワキの所望により 糸車(わくかせわという作り物として舞台上にでます)を使い 糸をよる所作があるのですが、本来は途中でやめたり またよりだしたりするのですが この小書は長い間よります・・・)
急進之出(後シテが早笛にて登場する所の演出です)
・・・と3つも付けていただいております・・・
この安達原、詳しくは詳しく書いてあるものを見てください(笑)簡単に言えば、東光坊の山伏(おワキ)ご一行が廻國行脚中に安達原にて日が暮れてしまい、人里も無いところに、火の光が見えたので そこに宿を借ります。中略・・・家の主が「あまりに寒いので、上の山に木を採りに行き 焚き火をしてあげるから 待ってなさい!しかし留守の間私の寝室は覗かないように!!!」と何度も念をおして出掛けます(中入り)
ここでとても面白いのが間狂言!知ってらっしゃる人はd( ̄  ̄) オワカリ?ですね!!!
ほんとに地謡に座っていてもふきだしそうになります。一種の拷問です。堪えるのにもう大変です・・・しかも今回お狂言が山本家なので かなりヤバイ!と思います。
好奇心旺盛の能力が、里女が絶対に見るな!と何度も念ををおして言った事を不審に思い、何度も見ようとしますが、おワキに主と硬く約束してるので やめて おとなしく寝ろ!!!と言い伏せられます。能力は寝ようとしますが 不審に思う気持ちが強く、というか自分も経験ありますけど皆さんも無いですか?~していいよ!ということはあまり気になりませんが ~しちゃだめ!ということには (-""-;)ムム・・・(-"-;)やっちゃおう!!!みたいな!!!
能力はおワキが寝たのを確認して寝屋を抜け出そうとしますが 寝たと思ったおワキに 「どこに行く!!!早く寝ろっ!!!」「(汗)い・・・いえ・・何者かに連れ去られる夢を見ました・・」とか言い訳をしたりo(*^▽^*)oあはっは(な位腹筋鍛えられますよ!)そんな場面が何度かあります。お狂言は大小前に置いてある閨の作り物の前にて型をしていらっしゃるのですが、型で、後ろにのけ反ってはぶるぶる震える型をされるのですが、僕はこの型がとても可愛らしくお茶目に見えていて、あるとき 山本則重君に聞いてみたのですが、主の閨にタダならぬ気配を感じるという型なんだそうです。
そうしてやっと抜け出し 主の閨を覗きます。ここからがスプラッターホラーです。閨の中は死体など 文章に書きたくない物がごろごろ・・・ こんなとこにいたら自分達も危ない!と怒られるのを覚悟で おワキに知らせます。おワキは能力を叱りますが、ただ事ではないと 閨を見に行きます。このおワキの謡の言葉!昔風の言い回しなんでしょうが、かなりエグイ言葉です。
山伏一行は即座に逃げますが、それに気付いた里女は 凄まじい形相で追いかけてきます。
しかし祈り伏せられて 逃げて行きます。入幕 終焉
今現在数々の能の曲目を作った方はいらっしゃいません。ですから 人によって360度いろんな解釈ができます。それが楽しい面でもあり、我々演者としてはきつい面でもあります。
この里女は最初に山伏を泊めたときから 獲物と見ていたのか・・・
能力が覗かなければ 鬼女にはなっていなかったのか・・・(それじゃあ 安達原は能になってないか・・・)
現代のホラーに通ずる要素がたくさん入ってますよね!{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~
とまあこんな感じのお能です。
当日は初番に山村庸子さんの「巻絹」梅若晋矢さんの「芭蕉」があり、最後の演目が私角当直隆の「安達原」です。年末でお忙しいとは思いますが、足をお運びいただければと思います。
何卒宜しくお願い致します。
12日は金曜日は名古屋能楽堂にて、石橋の小獅子(赤)を勤めさせていただきます。親獅子は六郎改め玄祥先生。もう一匹の小獅子は京都の田茂井廣道君です。
では また
by kakutou-noh-actor
| 2008-12-11 02:05
| 演能後に思うこと…と